「乱暴」「自信が無い」「消極的」 少林寺拳法における強い人間とは、正義感に溢れ「自信と勇気と行動力」を備え、「頼りになる自分」を持つ人を指します。 目標に対して、他人や環境に頼るのではなく、自分で努力・行動をする人間。 失敗や挫折に対して、他人や環境のせいにしないで、しっかりと立ち上がる人間。少林寺拳法は、そうした「本当に強い人間」を一人でも多く育成する事を目指しています。

想定するのは日常 少林寺拳法では普段の修練において「礼儀」という言葉をあまり用いません。 なぜなら、礼儀という言葉が子供達にとっては、非常にぼんやりとした言葉だからです。 例えば、指導員や拳士同士での挨拶、話しの聞き方について「礼儀がなっていない！」と注意をし て、子供達がそれを理解出来るでしょうか？ おそ らく「道場ではしっかりと挨拶をしないと叱られる」と、その場所での適応方法のみを覚えてしまいます。それでは何の意味もありません。少林寺拳法では、挨拶や話しの聞き方、姿勢なども含め、すべての言動が「なぜ、どのように」 周りに影響を与えるのかを子供達に教え、それを日常に活かせるよう指導をしています。